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無料の確定申告ソフト比較|申告まで無料の範囲と注意点

「確定申告に使うソフトは、できれば無料で済ませたい。でも、途中から料金がかかるのは困る……」そんなときは、無料という言葉だけで選ばず、申告書の作成・提出までできるかを確かめておくと安心です。
個人事業の確定申告では、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」や、白色申告向けの「やよいの白色申告 オンライン」が継続無料の候補になります。一方、freee会計やマネーフォワード クラウド確定申告の無料体験は、事業所得の申告書をそのまま出力・提出できる仕組みではありません。
この記事では、主に事業所得がある個人事業主・フリーランスに向けて、無料でできること、有料になる場面、継続費用を整理します。給与所得に関する控除だけの申告や雑所得の申告では利用条件が異なるため、その違いも確認していきましょう。
料金・機能は2026年10月15日(日本時間)に公式情報で確認しました。実機操作による検証は行っていません。掲載料金は特記がない限り税抜です。

最初に確認|確定申告ソフトは申告書の提出まで無料?

無料の確定申告ソフトを探すときは、次の3つを分けて考えると選びやすくなります。

ずっと無料|日々の記帳や申告書作成に使えるサービス

国税庁の作成コーナーや、やよいの白色申告 オンラインのフリープランが該当します。ただし、無料でも目的は違います。国税庁の作成コーナーは、集計した数字から申告書類を作るためのサービス。日々の帳簿づけからまとめたい方には、白色申告向けの会計ソフトが候補になります。

初年度無料|キャンペーン後は料金が発生する

やよいの青色申告 オンラインには、対象プランの初年度料金が無料になるキャンペーンがあります。青色申告の帳簿づけや書類作成を始めやすい一方、翌年度以降の料金と適用条件も確認が必要です。「ずっと無料」とは分けて考えましょう。

無料体験|申告書の出力・提出は制限される場合がある

freee会計やマネーフォワード クラウド確定申告の無料体験は、入力の進め方や使いやすさを見る機会です。事業所得の申告まで無料で完了する前提では選べません。体験を始める前に、申告書の出力制限を把握しておくと、あとから予定を変えずに済みます。

無料の確定申告ソフトを比較|記帳・申告書作成・提出の違い

まずは「帳簿づけ」と「申告書の出力・提出」を分けて見てみましょう。事業所得がある方の利用を基準にまとめています。

サービス

無料でできる主なこと

事業所得の申告での注意

国税庁の作成コーナー

申告書・決算書等の作成、e-Tax送信

年間の数字を別に集計する

やよいの白色申告

フリープラン

帳簿づけ・白色申告書作成など、継続無料

青色申告には非対応。有人サポートなし

やよいの青色申告

対象プランの初年度無料キャンペーン

条件あり。翌年度から有料

freee会計

無料体験

入力や操作を試す

申告書の出力不可

マネーフォワード

無料/無料体験

無料プランは年度50仕訳まで。体験は1か月

事業・不動産所得の申告書出力・提出不可

国税庁の作成コーナーで申告書を作る場合も、その前に売上・経費などを集計しておく必要があります。白色申告にも記帳と帳簿・書類の保存義務があるため、「無料で申告できる=帳簿が不要」ではありません。[1][2][3]

マネーフォワードの無料・無料体験プランには、雑所得や控除のみの申告書を作成・提出できる例外があります。副業の収入がどの所得に当たるかは、名称だけでは判断できません。自分の申告内容に対応するかを公式案内で確認してください。[7][8]

ずっと無料で確定申告したい人向け|国税庁・弥生白色申告

国税庁の確定申告書等作成コーナー|申告書を無料で作成・提出

表計算ソフトや別の会計ソフトで年間の数字をまとめている方は、国税庁の作成コーナーが候補になります。所得税の申告書に加え、青色申告決算書や白色申告の収支内訳書も作成し、e-Taxで送信できます。[1][2]

入力した金額から税額などを計算できるため、申告書を手書きする負担を減らせます。ただし、銀行明細を取り込んで日々の帳簿を自動で整える会計ソフトとは役割が異なります。年間の集計が済んでいるかを、選ぶ基準にするとよいでしょう。

e-Taxで提出したい方は、利用する端末や本人確認の準備も確認しておきましょう。紙で提出する場合は印刷などの費用が別にかかることがあります。ここでの「無料」はソフトの利用料を指し、納付する税金がなくなるという意味ではありません。

国税庁の確定申告書等作成コーナーを確認する

やよいの白色申告 オンライン|記帳から申告まで無料で利用

やよいの白色申告 オンラインの公式サイト(2026年10月15日撮影)。

出典:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/shiroiroshinkoku/

「これから帳簿を作りたい」「毎年の申告に同じサービスを使いたい」という白色申告の方には、やよいの白色申告 オンラインのフリープランが候補になります。公式料金表では、フリープランは継続無料で、申告書作成を含む製品機能を利用できます。[4]

有料プランとの主な違いはサポートです。フリープランはWebFAQを利用できますが、電話・メール・チャットで担当者に相談するサポートは含まれません。「画面を見ながら自分で進められそうか」「困ったときに相談したいか」を考えると、選びやすくなります。

また、白色申告向けのサービスなので、青色申告の書類を作りたい方は別のサービスが必要です。無料という理由だけで申告方法を変えるのではなく、まず自分の申告方法を確認しましょう。

やよいの白色申告 オンラインの無料プランを確認する

青色申告ソフトを比較|初年度無料・無料体験の制限

やよいの青色申告 オンラインの公式サイト(2026年10月15日撮影)。

出典:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/

青色申告向けのクラウド会計ソフトを選ぶなら、初年度の支出だけでなく、翌年度も続けられる料金かを確認しておくと安心です。無料期間中に帳簿を整えても、翌年の費用が合わずに移行すると、データの確認や設定に手間がかかります。

サービス・プラン

年払い料金(税抜)

無料終了後の確認点

やよい青色・セルフ

11,800円/年

初年度無料は条件付き

freee・スターター

11,760円/年

無料体験後は有料契約が必要

MF・パーソナルミニ

10,800円/年

12月改定でも年額据え置き。月額は変更

表は年払いの代表的なプランです。月払いでは月額が異なり、必要な機能によって上位プランを選ぶ場合もあります。やよいの初年度無料キャンペーンは、2027年3月15日までの申込など所定の条件があります。支払方法の登録や自動更新、解約期限も申込時に確認してください。[5][6][9]

マネーフォワードは2026年12月1日から一部料金の改定を予定しています。パーソナルの年額は15,360円から22,560円へ、パーソナルプラスは35,760円から38,160円へ変わります。既存の有料契約は、同日以降の次回更新から適用される案内です。申告時期まで利用するなら、改定後の金額も予算に入れておきましょう。[10]

freee会計|お試し期間と申告書の出力制限

freee会計の公式サイト(2026年10月15日撮影)。

出典:https://www.freee.co.jp/personal-business/accounting/

freee会計の無料体験では確定申告の入力を試せますが、申告書の出力はできません。体験期間終了後はプラン未契約となり、データの閲覧・編集にも制限がかかります。申告に使い続けたい場合は、有料契約を含めて判断が必要です。[6]

無料体験では、売上や経費を少し入力して、説明を読んだときに迷わず進められるかを見るとよいでしょう。「申告書を出す直前まで無料で進める」使い方を想定すると、予定とずれる可能性があります。

freee会計の料金とプランを確認する

マネーフォワード|無料の仕訳件数と申告書の出力条件

マネーフォワード クラウドの公式サイト・PC版トップ(2026年10月15日撮影)。総合トップの法人向けキャンペーンは、個人向け比較の対象外です。

出典:https://biz.moneyforward.com/

無料プランの仕訳上限は1会計年度につき50件です。毎月50件ではないため、日々の売上や経費を記録する方は、取引件数を先に見積もっておくと安心です。[7]

月5件でも、1年間では50件を超えることがある

仮に月5件の仕訳を12か月登録すると、年間60件になります。月々の登録が少なくても、1会計年度50件という無料枠には収まりません。これは件数を考えるための計算例で、ひとつの取引から必要になる仕訳の数は内容によって変わります。件数が枠内でも、事業所得の申告書を無料で提出できるわけではない点も確認しましょう。[7][8]

1か月の無料体験はクレジットカードの登録なしで始められ、終了後に自動で有料プランへ切り替わる仕組みではありません。ただし、事業所得・不動産所得がある場合は、無料体験でも申告書の出力・提出に制限があります。体験期間と申告できる範囲は別々に確認しましょう。[7][8][11]

マネーフォワード クラウド確定申告の料金を確認する

目的別の選び方|無料で申告まで進めるための手順

「帳簿をつける」「年間の数字を集計する」「申告書を作って提出する」のうち、どこまで準備できているかを確認しましょう。次の表では、無料で進められる候補と、その前に必要な作業を分けています。

いまの準備状況

無料で進める候補

別に必要な作業・条件

年間の帳簿・集計が揃っている

国税庁の作成コーナー

対象年分と提出方法を確認

白色申告で、帳簿づけから始めたい

やよいの白色申告フリー

入力・集計とWebFAQでの確認

青色申告で、初年度費用を抑えたい

弥生青色の対象キャンペーン

承認申請・適用条件・翌年料金の確認

青色申告を継続無料の方法で進めたい

自分で記帳・集計+国税庁

必要な帳簿と青色申告の要件を別に満たす

無料で申告書を作れるサービスでも、その前の記帳・集計作業は残ります。青色申告を希望する場合は、承認申請の状況も別に確認してください。無料にしたい範囲を先に決めると、必要な道具を選びやすくなります。

freee・マネーフォワード・やよいの違いを詳しく比較する

無料ソフトを使う前に確認したい4つの注意点

無料プランや無料体験を始める前に、申告する年分に対応しているか、事業所得の申告書を出力できるか、e-Taxで提出できるかを確認しましょう。「入力できる」と「提出までできる」は同じではありません。

次に、無料期間が終わる日、翌年度の料金、自動更新と解約期限を確認します。キャンペーンの条件は申し込む時点の案内を優先してください。消費税の申告が必要な方は、その機能が選んだプランに含まれるかも見ておくと安心です。freeeのスターターとマネーフォワードのパーソナルミニは、消費税申告に対応するプランではありません。[9][12]

最後に、データを保存・移行できる範囲を確かめておきましょう。無料期間終了後に閲覧や書き出しが制限される場合があります。年間の帳簿をまとめてから困らないように、必要な記録をどの形で残せるかまで確認しておくと、翌年も進めやすくなります。

無料体験が終わる前に、申告データの保存・出力を確認

まず、契約終了日と自動更新の有無。次に、入力済みのデータと保存したい帳簿。最後に、そのデータを閲覧・出力できる条件を確認します。必要なデータを取り出せるかはプランごとに違うため、解約してから調べるのではなく、無料期間中に確かめておくと安心です。

▶ 青色申告の条件別プラン・2年総額を詳しく比較する

無料の確定申告ソフトについてよくある質問

無料ソフトだけで青色申告はできますか?

国税庁の作成コーナーでは青色申告決算書と所得税の申告書を作成できます。ただし、必要な帳簿づけや集計は別に準備します。青色申告の要件を満たすかどうかは、ソフトの利用料だけでは決まりません。[1][2]

副業なら、無料プランで十分ですか?

副業という呼び方だけでは判断できません。所得の区分、取引件数、必要な申告書によって変わります。たとえばマネーフォワードでは雑所得や控除のみの申告に無料の例外がありますが、事業所得・不動産所得の申告とは条件が異なります。[7][8]

無料体験の終了日に、勝手に課金されますか?

サービスや申込方法によって異なります。マネーフォワードの1か月無料体験は、終了後の自動課金がないと案内されています。一方、初年度無料キャンペーンは有料契約の自動更新を前提にする場合があります。「無料体験」と「初年度無料」を区別し、申込画面の更新条件を確認してください。[5][11]

まとめ|継続無料と初年度無料を区別して選ぼう

継続無料で申告したい方は、帳簿の集計が済んでいるなら国税庁の作成コーナー、白色申告の帳簿づけから始めるならやよいの白色申告 オンラインが候補です。

青色申告向けのクラウド会計ソフトは、無料期間中に操作の相性を確かめながら、申告書の出力条件と継続費用も見て選びましょう。「無料で始められるか」だけでなく、「自分の申告を最後まで進められるか」が大切です。まずは現在の申告方法と帳簿の準備状況を整理し、気になるサービスの公式案内を確認してみてください。


【参考資料】

[1] 国税庁:確定申告書等作成コーナーhttps://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/kakushin-sakusei/
[2] e-Tax:作成コーナーで利用できる申告等
https://www.e-tax.nta.go.jp/toiawase/faq/gaiyo/07.htm
[3] 国税庁:白色申告者の記帳・帳簿等保存制度https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2080.htm
[4] やよいの白色申告 オンライン:料金
https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/shiroiroshinkoku/price/
[5] やよいの青色申告 オンライン:料金・キャンペーン
https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/price/
[6] freee会計:個人向けプラン・無料体験の制限https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/213726523
[7] マネーフォワード:プラン別機能
https://biz.moneyforward.com/support/tax-return/faq/price/p12.html
[8] マネーフォワード:電子申告の利用条件https://biz.moneyforward.com/support/tax-return/faq/features2/fe09.html
[9] マネーフォワード:個人向け料金https://biz.moneyforward.com/price/individual/
[10] マネーフォワード:2026年12月からの価格改定https://biz.moneyforward.com/support/plan/news/20260924.html
[11] マネーフォワード:1か月無料トライアルhttps://biz.moneyforward.com/tax_return/topics/5659/
[12] freee会計:個人事業主向け料金
https://www.freee.co.jp/personal-business/accounting/pricing/